
転職活動中で長く働けそうだから応募してみたものの、面接で「あなたにとって仕事とは?」と聞かれたのに対して、自分の理想や価値観をうまく言葉にできなくて「本当にそうなの?」と自分にツッコみたくなった。
転職しようと活動を始めてみたものの、本当に働きたいのはどんな場所だろうか?
どうやって決めるのか?判断する基準が分からない。
そんなモヤモヤを解消し、転職を成功させるためのステップをお教えします。



こんにちは。もとさえこです。
自身の転職活動と、人事担当者としての経験をもとに発信しています。
- 自分を理解するためにすべきこと
- その会社を知るためにすべきこと
- 会社選びに自分だけの答えを持つワザ
- 実績に転職は本当に必要かを自問するコツ
- それでも迷ったときにやること



仕事は人生の大きな一部を占めるものですね。
転職は単なる職場変更ではなく、自身を見つめ直すセルフマネジメントです。
このブログでは、そんな転職の判断基準について、やさしく解説していきます。
自分を理解するためにすべきこと


価値提供できるものは細部に宿っている
私たちは普段の仕事や生活の中で、意識せずに「価値」を提供しています。
それはスキルかもしれないし、ノウハウかもしれません。
他人に喜びや感謝をもたらす小さな行動や成果の中に宿るものです。
自身のスキルや経験を深く振り返り、どんな場面で他者に価値を届けたのかを書き出してみましょう。
失敗と同時にあった成功に目を向ける
チャレンジして、失敗した出来事の裏側には、必ず成功体験があります。
学びを得て、次のチャレンジで成功の要因になった体験を思い出しましょう。
一瞬「失敗した!」と思ったことも、次の行動の指針となった出来事を書き出します。
カフェに行ってみる
自然が近くのカフェや、お気に入りの飲み物を置いているカフェなどへ行って、5年後、10年後の姿を想像してみるといいです。
勉強している人や働いている人を見て、カフェの空間にいる自分を感じてみるんです。
学校や会社を離れて集中している人を見ると、自分のことも客観的に見ることができます。
その会社を知るためにすべきこと


気になる会社の公式ページをみる
会社の雰囲気や価値観を知る第一歩として、公式ホームページやSNSを訪れてみましょう。
企業文化やビジョンに共感できるかを確認してください。



私は、価値創造した社員がより評価される会社にいました。
当時の仕事は経理です。
「価値創造で企業成長を」という経営理念のもと、半期に一度の評価基準は「経理×価値創造」できているかで次期の昇給に影響していました。
経理は定期的に業務を繰り返して適時報告するのが仕事でなく、常に改善を前提に取り組む付加価値や生産性を意識することで、しだいに経営的な観点をもち、やりがいを感じられるようになりました。
どんな仕事が求められるのかを理解することで、自分のスキルが活かせる場面をイメージしましょう。
経営層の考え方によって、同じ職業選択をしても、働き方は異なります。
その会社に提供する価値と受け取るものをイメージする
その会社の製品やサービスにも目を向けてみてください。
そして、自分のスキルが活かせる場面をイメージします。
1つ注意が必要なのは、やりがいは仕事ができるようになって初めて感じられるということです。
どんな仕事もできることが増えれば、それにともなって、やりがいを見つけれらるようになります。
「この会社で働けたらかっこいい」ではなくて、「自分だけの目指すべき姿になれるか」を検討しましょう。
一貫したキャリアは必要ない
時代は変わり、キャリアの形も多様化しています。
したい仕事があっても、辞令があれば、まったく異なる職業人生となることは往々にしてあります。
今は雇用を守ることが出来ている経営者も、将来は守れなくなることだってあります。
この軌道に乗ってれば安心、みたいな会社はまずありません。
経営者は雇用を守るため、他の仕事をやってもらうということはよくあるため、もはやキャリアの一貫性は重要でないといえます。
「現状維持は、衰退するばかりである」
ウォルト・ディズニー
せっかく転職したものの「話が違う!」という「まさか」は、ありがちです。
「世の中なんでもあり」という感覚は、持っておきましょう。
時代が激変する大きな流れのなかで、自分が欲しいのは「新しい仕事」か「新しい人生」か、センサーを敏感に反応させるのです。
会社選びに自分だけの答えを持つワザ3選


働き方のバランスを調律する
価値提供を十分に発揮している状態を維持するため、働き方のバランスを調律しましょう。
「大事なことを学べる機会の有無」「昇給可能性の有無」「労働時間が長い短い」など。
自分はなぜその会社を選ぶのか?
もちろん生活や給料のために働くというのは、あります。
人生の各年代において「どうして働くのか」を考えてみてください。



20代は「今はできるだけ色々なことにチャレンジしておきたい」
30代なら「これからは専門として深めたい」など。
今のあなたはどうですか?
判断基準を絞るとアプローチが見えてくる
「すべてを手に入れたい」と思うのは自然な感情ですが、明確な判断基準を設定することが重要です。
優先順位を明確にすることで、行動の方向性がはっきりとします。
もっと満たしたい分野は、どんなものでしょうか?
仕事・知識・経済・家族、自己成長、もしくは趣味のため…
せっかくなので、自分にとって譲れない価値を書き出しましょう!
頭の中で思っていることを見える化することで、新たな気づきが得られることもあります。



価値観と一緒に出てくる感情も書き出しましょう。
見える化することで整理できる状態になります。
自分の目標と会社の方向性が一致しているかを分かっておく
自分が目指すものと、会社が進むべき方向性が重なる部分を探してみましょう。
共通点が多いほど、働きやすい環境となるはずです。
ライフステージや年齢的な体力の変化に応じて、ずっと同じでなくともいいのです。
転職は進むべき道への進路変更。
「今の自分は人生のどこを目指しているのか」について、ゴールを設定しましょう。
実績に転職は本当に必要かを自問するコツ


現職で叶えられるなら、見直すものは別にある
転職しなくても現職で実現できる目標がある場合、それを再考することも選択肢の一つです。
「転職したい」じゃなく「今の会社を辞めたい」のがモヤモヤの理由だとしたら、悩んでいる理由を自分に問いかけましょう。
もし今抱えている問題があるとしたら、転職の背後にある本当の目的を見極めましょう。
結果が分からない状態のなかで、自分を後押しする気持ちや思いは何ですか?
自分が変えるべきは、環境か、それともアプローチかを冷静に考える
もし転職経験がある方なら言わずもがな。転職したい理由は単純じゃありません。
(私は単純という方もいるかもですが…)
すぐに環境を変えるのではなく、まず自分のアプローチを変えることでも解決できるかもしれません。



アプローチの手がかりを考える場合、時間の捉え方や感じ方のクセを知る手法があります。
時間が自分を通っているような感覚の方は、「今」を大事にするので過去の経験の良い面に気づきにくいですが、集中することが得意です。
将来の計画をたてるのは苦手です。
一方、時間が目の前を通り客観的に見ているような感覚の方もいます。「過去」を重視する方は成功体験を大事にし過ぎて職場では周りの意見を聞きにくいことがあります。
「未来」を重視する方は、夢や希望を追いかけがちになります。
いずれも時間管理に長けています。
どちらがいい悪いはありません。
今のご自身はいかがでしょうか。
転職活動中でも、内定を得ていても、転職活動はいつ中止してもかまいません。
環境を変えるべきか、もしくは、今の自分がやっていることをもっと受け止めるイメージか、冷静に考えましょう。
自分にとっての「いい人生」を想像してみる
独身であっても、転職後のライフスタイルが変わることをしっかりとイメージしましょう。
結婚したら、会社のそれとは別に「家庭というプロジェクト」に取り組むようにもなります。
幸せな人生を送るための一歩を考えてみましょう。
人生の段階によって、仕事に求めるものは変わります。
それでも迷ったらプロや仲間の助けを借りる


それでも転職に迷ったら、信頼できる相手をみつけましょう。
外側から自分を引き出してもらっても、なんら問題ありません
転職エージェントや専門家の意見を聞いて客観的なアドバイスをもらう
転職活動は一人で進める必要はありません。
専門家の力を借りて、より冷静で客観的なアドバイスを受けましょう。
相談した人々の反応に耳を傾け、振り返ることはあっても、そこで判断できれば自分が決定したことになります。
信頼できる友人や家族と率直に相談して視点を広げる
自分の気持ちや考えを、信頼できる人たちとシェアしてみてください。
新しい視点や安心感が得られるかもしれません。
まとめ:自分の人生が理想に近づくかどうかで決めよう!
転職は、人生を切り開くための大きなチャンスです。
ただし、焦らずじっくりと自分と向き合い、慎重に判断しましょう。
転職活動は、セルフマネジメントです。
この記事が、あなたの新しい一歩を応援できることを願っています!