
転職回数が多いことを前向きにとってもらえるような
職務経歴書の書き方を知りたい!
そんなお悩みにお答えします。



こんにちは。もとさえこです。
自身の転職活動と、人事担当者としての経験をもとに発信しています。
転職回数が多いことを気にする方にとって、職務経歴書は経験やスキルを効果的にアピールする重要なツールです。
本記事では、「転職回数が多いと感じる場合の職務経歴書見本」を探している方へ向けて、具体的な書き方や見せ方のポイントを解説します。
具体的に、成功例と失敗例をもとにした表現方法、キャリアに一貫性がない場合でも強みに変える具体的なアプローチや、企業を納得させる効果的な表現方法についても詳しく解説。
職務要約や自己紹介の書き方のコツ、志望動機の工夫まで、わかりやすい内容で構成しています。
転職回数が多いことは、あなたの経験が豊富であることを示すチャンスでもあります。
本記事が、そんなあなたの第一歩を支える手助けとなれば幸いです。
- 転職回数が多い場合の職務経歴書の効果的な見せ方
- キャリアに一貫性がない場合の整理と表現方法
- 転職理由や志望動機の前向きな伝え方
- 成功例と失敗例から学ぶ具体的な書き方のコツ
職務経歴書:転職回数が多い場合 見本の作成ポイント


- 転職しすぎは何回?多いとだめ?
- キャリアに一貫性がない場合の対処法
- 強みに変える具体的なアプローチ
- 企業を納得させる効果的な表現とは
- 職務要約・自己紹介の書き方のコツ
転職しすぎは何回?多いとだめ?
転職回数が多いと不利になるのではと不安に思う方も多いでしょう。
しかし転職市場の傾向を見ると、「転職回数=不利」と一概に言えなくなってきています。むしろ転職回数が多いことは多様な経験を積んだ証として評価されるケースも増えています。
ただし企業によっては「転職回数が多い人は忍耐力がないのでは?」と疑問を抱く場合もあります。そのため企業側の疑問を払拭するような方法を考えることが大切です。
ポイントは各転職の理由をポジティブに整理して説明できるかどうかです。
「成長のために転職を選んだ」「スキル磨いた結果、キャリアアップに繋がった」といった書き方で転職歴をキャリアの積み重ねとして見せることが重要です。
転職回数が多いこと自体はあなたの価値を否定するものではありません。その経験をうまく活かせば、転職活動を成功に導けるはずです。
キャリアに一貫性がない場合の対処法
キャリアに一貫性がないと自分の経歴に自信を持てず、企業からの評価が心配になるかもしれません。しかしキャリアの多様性はあなたの適応力や挑戦心を示す重要な資産でもあります。
これまでの転職経験を「計画的なキャリアストーリー」として捉え、企業側にあなたの職歴が一貫した価値を持つことを職務経歴書のなかで伝える努力を見せると非常に効果的です。
応募先の求人情報の求める能力と関連付けて、どのように結びつくのかを考えながら明確に示すことが重要です。
あなたのスキルや成果は多様な職歴を統合して出来たものです。あなた自身がキャリアのストーリーの統一感に気づき、企業側への説得力が生まれます
強みに変える具体的なアプローチ
転職歴が多いことは短所ではなく、視点を変えれば強みになります。そのためには自分の価値を効果的に伝える方法を見つける必要があります。
まず、各転職で得たスキルや成果をリストアップしましょう。それぞれの転職が自分の成長やスキル向上にどう繋がったかを明確にします。
次に、それらを企業が求める能力に結びつけて説明できるよう準備しましょう。
職務経歴書では、「具体的な成果」を数字や実績による実例で示すと、転職歴がただの「回数」ではなくあなたのスキルと成果を示す証拠になります。
例えば、「前職では○○%の業務効率向上を達成」といった形で具体的に記載しましょう。
あなたの経験はユニークで価値のあるものです。その強みを築いたのはあなた自身です。
企業を納得させる効果的な表現とは
企業側は転職の背景や意図を理解したいと考えています。
転職の背景や意図を知ることで、応募者が組織にどのように貢献できるかを判断しようとします。ただ単に転職回数が多いという情報だけではなく、その背後にある理由や目的を把握することが重要だと考えているのです。
そのため誠実さを感じさせる表現が好印象につながります。
具体的に職務経歴書の記載では「転職の目的」にフォーカスします。
たとえ困難な理由があった場合でも、それを「新たな挑戦につなげるための選択」として記述しましょう。
職務要約・自己紹介の書き方のコツ
複数の転職歴がある場合、「職務要約」と「職務経歴内での自己紹介」はどちらも重要な要素ですが、それぞれの目的や役割は異なります。
まず「職務要約」は職務経歴書の冒頭に記載されるもので、主に「あなたがどのような人材であるか」を簡潔に示す役割を持っています。
ここでは50文字程度の短い表現にすることが好ましく、採用担当者に強い第一印象を与えるためのものです。
例えば、「介護職で培った対応力を活かし営業事務として顧客対応や業務管理に貢献」「営業職の対人スキルを活かし採用業務や社内調整で組織の成長に貢献」など、具体的なスキルや成果を盛り込むことで、あなたの価値をしっかり伝えることができます。
一方で「職務経歴内での自己紹介」はあなたの経験を深く掘り下げ各転職の背景や成果を補足する役割を果たします。
ここでいう「自己紹介」では「職務要約」よりも詳しく、各転職先で何を学び、どのようにスキルを成長させたかを具体的に説明します。
例えば、「新規プロジェクトの立ち上げを通じて課題解決能力を習得し、売上20%増加に貢献」など、数字や具体的な事例を交えることで説得力を持たせることが重要です。
職務要約が「キャリア全体のまとめ」であるのに対し、職務経歴内の自己紹介は「各職務の詳細と成果」を記載する部分と言えます。
このように2つの違いを理解して書き分けることで、採用担当者にあなたの魅力を効果的に伝えられる職務経歴書を作成することができます。
職務経歴書:転職回数が多い場合 見本の成功と失敗例


- 成功例と失敗例から学ぶ表現方法
- パート経験を含むケースの書き方
- 志望動機で転職理由をカバーする方法
- 視覚的リズム感を持たせるポイント
成功例と失敗例から学ぶ表現方法
転職回数が多い人の職務経歴書には、成功例と失敗例から学べる重要なポイントがあります。
成功例の一つとしては、転職の理由をポジティブかつ具体的に述べたケースが挙げられます。
例えば「新規プロジェクトを経験し、計画立案から進行管理、チーム調整までの一連の業務に携わりました。この過程でリーダーシップを強化。スケジュール管理やリソース配分を最適化することで計画通りの納期と目標達成を実現しました。その経験を活かし、より大規模なプロジェクトや戦略的業務に携わるべくキャリアアップを目指しました。」のような表現です。
これは単に経験を羅列するのではなく、自分の経験を振り返りつつ、感情的な表現よりも、事実をベースにした言葉を選んだ好例です。
一方で失敗例としては、「人間関係が原因で退職しました」といったネガティブな理由を強調する内容が挙げられます。こうした表現は読み手にマイナスの印象を与えてしまうため注意が必要です。
ただし、この側面をポジティブに変換し、人間関係の経験を通じて何を学んでどのようにスキルを高めたかを示すことで、企業に信頼感を与えることができます。
例えば「人間関係の課題に直面した際、相手の立場を理解するコミュニケーション力を養う努力をしました」という表現は自分が問題をただ受動的に経験しただけでなく、そこから成長を得たことを示すものです。
困難な経験であっても、そこから学びを得て前に進む意欲を見せることで、企業側はあなたの誠実さと成長への姿勢を評価してくれるでしょう。
パート経験を含むケースの書き方
パート経験が含まれる場合でも、その経験を活かして職務経歴書を魅力的に作成することが可能です。
まず、パート経験を記載する際は「具体的な仕事内容」と「達成した成果」をしっかり明示することが大切です。
例えば、「商品の在庫管理で業務効率を向上」や「顧客対応でリピート率を改善」など、具体的な数字や効果を添えることで説得力が増します。
また、フルタイムの経験とパート経験を並列するのではなく、パート経験を補足する形で記載すると職務経歴書全体の流れが自然になります。
パート経験は業務内容や成果次第では十分に企業の興味を引くことができます。
むしろ、それを活かした表現を心掛けることで、企業に好印象を与える職務経歴書を作成することができるでしょう。
志望動機で転職理由をカバーする方法
転職理由が経営不振や人間関係といったネガティブなものだったとしても、そこから得た成長機会に焦点を当てて職務経歴書を書くことで、前向きなキャリアの選択として企業に伝える視点が有効です。
まず転職の背景を説明する際に、単なる退職理由ではなく「そこで得た経験」や「新たなスキルの習得」にフォーカスしましょう。
例えば、会社の経営不振を経験した場合、「業務の効率化やコスト管理の意識が高まり、限られた資源の中で成果を上げる工夫を学んだ」と記述すると困難な環境でも前向きに取り組んだ姿勢が伝わります。
また、人間関係が転職理由だった場合でも、「より良いチームマネジメントのあり方を学び、円滑なコミュニケーションの重要性を理解した」と記述すれば、単なる不満ではなく成長のプロセスとして捉えられるでしょう。
志望動機では、「この経験を活かし、新しい環境でさらに貢献したい」という流れを作ることで、転職の理由をポジティブに企業へ伝えることができます。
転職経験が単なる過去の出来事ではなく、今後のキャリア形成に活かせるものであることを強調することが、企業に納得感を与えるポイントになります。
視覚的リズム感を持たせるポイント
職務経歴書は内容の充実だけでなく視覚的な印象も重要です。
一貫性のあるデザインや配置は視覚的なリズム感となり、採用担当者にとって読みやすく興味を引く重要なポイントとなります。
見出しと段落のバランス
- 「職務要約」「スキル」「職務経歴」など、大項目ごとに明確な見出しをつける。
- 段落を適度な長さに区切り、情報が詰まりすぎないように工夫する。
箇条書きの活用
- 職務内容や成果を箇条書きにすることで、視覚的に読みやすく整理。例えば:
- 業務プロセスを改善し、効率を15%向上
- チーム全体のプロジェクト目標達成率を20%向上
強調ポイントの統一
- 重要なキーワードや成果を太字で強調。ただし、強調しすぎると逆効果なので、適度な数にとどめる。
- 強調した部分(太字や斜体)が過剰にバラバラになっていないか。
文字サイズとフォントの一貫性
- 見出しは少し大きめ、本文は10〜12ポイント程度に統一する。
- フォントの種類(例えば「メイリオ」「MSゴシック」など)を統一する。
- タイトル、見出し、本文のフォントサイズを適切に区別する。
情報の配置と空間
- 情報を左右に偏らせず、全体がバランス良く配置されていることを確認。
- 適度な行間を空けることで、文字が詰まった印象を避ける。
セクション間の余白
- 各セクションの間に一定のスペースを設け、自然な区切り感を演出する。
最後に、職務経歴書は読む側の印象を左右する「視覚的なプレゼンテーション」でもあります。
内容が充実しているだけでなく採用担当者に好印象を与えられるので、ぜひ意識してみてください。
【まとめ】職務経歴書:転職回数が多い場合に見本として活かせるポイント
- 転職回数が多くてもネガティブに捉えられるとは限らない
- 多様な経験はむしろプラスに働くことがある
- 忍耐力を疑われないよう転職理由は前向きに整理する
- 各転職で得たスキルや成果を明確にする
- キャリアに一貫性がない場合は軸となる強みを見つける
- 経験の共通点やテーマを言語化して一貫性を作る
- 転職理由は志望動機に結びつけて前向きに伝える
- 成果やスキルは具体的な数字を使って示す
- パート経験も具体的に記載すれば価値ある経歴になる
- 職務要約では強みを一文で端的に伝える
- 自己紹介文では現在のスキルや目標を簡潔に述べる
- 成功例と失敗例から学び、表現を磨くことが重要
- 職務経歴書のレイアウトは見やすさを重視する
- フォーマットや表現スタイルは全体で統一する



職務経歴書は単なる過去の記録ではなく、「自分が企業に何を提供できるか」と「企業が求める人材像」とを擦り合わせるセルフマッチングのツールになります。
企業の求めるスキルと自分の経歴をうまく結びつけることで、職務経歴書は「あなたの価値を最大限に伝える資料」となります。
自信を持って、魅力的な職務経歴書を仕上げてくださいね!
以上、「職務経歴書で企業を納得させるには?転職回数が多い人が見本から学ぶ魅せ方の工夫」でした。